ブラインシュリンプ解説

 アルテミア・サリナ・エッグは、通称ブラインシュリンプと呼ばれています。
 通常、養殖の稚魚育成の為に世界中の水産施設で使われます。
 日本には、主にプレミアムグレードが主体で、年間40トン余りが輸入され、その使用量の最も多いタイでは、年間500トンがブラックタイガーエビなどの養殖に使用されます。
 アクアでは年間に5〜6トンを販売しており、実質アクアリウム業界のトップブランドとなっています。

グレード 孵化率 孵化後卵数/g
プレミアム
グレードA
グレードB
90%以上
80〜90%
80%以下
240000以上
220000以上
180000以上

注:一般的な目安として書きましたが、収穫年度、産地、精製などにより変ります。
国内では、プレミアムと言う表示は一般的ではなく、A級品のような表示がよく用いられます。
販売会社によっては80〜90%品もA級品として販売していますが、当社では90%を最低孵化率として、それ以上のプレミアム品を販売するよう心がけています。

当社の日本語ラベル缶はプレミアムと表示していますが、年度により内容は若干変わります。
下記が当社の業務用缶の上蓋にある品質表示の読み方です。
GSL グレートソルトレイク産の略称
AAA 95%品
AA 90%以上品
A 90%品
注:100g袋については卸で大量に販売するため、グレードAと表示しています。
内容はその時期販売の業務用缶と同じです。
注:上記の品質表示は24時間、28〜30℃、孵化途中の光量、3%塩分濃度など、
孵化条件を守った場合の孵化率を示します。

 当社は、毎年複数のメーカーより輸入しております。一社に絞ると価格を反映しにくいのと、不漁時に入荷しなくなるからです。メーカーにより90%丁度ぐらいのものと、95%近くあるものがありますが、その都度表示を変えるのは出来ないので、90%以上としてすべて販売します。そのため、購入時期により多少孵化率に誤差はあると思いますが、ともに上級品のレベルであることは保証します。業界最大手の日本動物薬品の孵化率が80%を基準としていることを考えれば、十分な品質であると思います。
 また、2002年からは日本の総輸入量の15%程度を当社で扱うようになったため、INVE・JAPANと契約し、INVEブランドを主体に販売するようになりました。現在のアクアリウム業界ではこの日本語印刷ラベルは、当社を含め2社しか無く、消費者への信頼の証と言えると思います。

注意!
 最近、インターネットを使って海外から購入される方も多いですが、多くの方が、グレードの低いものを送られて、困っているようです。
 当社が一般の方から得た情報によると、下記の会社が特に評判が悪いようです。
Brineshrimp Direct、Salt Creek、AHT、Artemia International
 また、国内においても、1月発売のFM誌広告等において、メムコープ・ジャパンという会社が530gという表示で広告を出しているにもかかわらず、実際送ってくる缶の内容量は425gしかなく、「530gというのは缶の重さも含んでいます。」という紙を同封という販売方法をとっていました。(メムコープは悪名が知れ渡ったせいか、すぐにワクセスジャパンという名に社名変更しています。)
 なお、翼翔という、実際の店舗の無い、ネット上だけのショップが、当社や他社のホームページを無断で使用し、色々な商品を前金で販売し、2002年8月に代金だけ取って逃げてしまったようなこともありました。
 ブラインシュリンプは毎月のように価格が変り、品質も不安定なので、信頼のおけるところで買ってください。

 日本では、プレミアムという言い方をあまり用いず、80%以上のものについてA級品として表示されている場合が多いようです。しかし、実際は、90%の孵化率がないと水産施設などにおいて上級品として判定されない場合が多いです。
 最も製品の質が高いとされるのは、アメリカ・ユタ州のグレートソルトレイク湖産ですが、その他にも、タイ、中国、ロシア、ブラジルなど各国で産出されます。
 卵そのものの品質は問題なくても、精製が悪い国が多いため、日本ではアメリカ製品が主に用いられます。
そして、価格は安くても、中国やロシア産は先方の輸出業者(メーカー)が意識的に中身をB級品に入れ替えたりすることが多く、日本では全く信頼を得ていません。特別な理由でアメリカ産が入荷しないような状況でない限り、これらの国(特に中国)の製品は輸入しない、販売しないという方向で日本の市場から排除しなければいけないでしょう。
近年、エルニーニョの影響により、万年雪が湖に溶け込み、ブラインシュリンプの主食である藻が急激に減少した為、ソルトレイク産は、不漁、高騰の傾向にありました。2001年度分に当っては、数年前と変らぬ豊漁と成りましたが、プレミアム品が少ないことや、30社以上あった販売会社が10社程度に激減し、残ったのは大手の会社ばかりで、そのため、生産量に見合う価格低下には至っていません。
 また、2002年の秋の収穫も豊漁でありながら70〜80%品が主体で、日本国内で使われるような90%以上の孵化率のものはわずかしか出てきていません。一度崩れた生態系は容易に元に戻るとは思われず、今後もソルトレイク産のブラインシュリンプについては豊漁ではあるが上級品はわずかしか生産されないという状況が何年も続くのではと思われます。
 aQuaブリーダーズクラブでは、その海外ネットワークを生かし、常に良質で低価格のブラインシュリンプを輸入販売しています。(御注文はこちら)

 新卵については、毎年、孵化方法や条件が若干変ります。
ここ数年の新卵は、孵化途中に十分な光量を与え、28℃の温度、3%塩分、24時間を守ることにより、良い孵化率を得られます。数年前の製品のように、24℃の温度や18時間の孵化時間では、十分に孵化しませんのでご注意下さい。

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